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泥棒の目

泥棒の目

「防犯」とは、読んで字のごとく「犯罪」を「防ぐ」ことにあります。
「防犯グッズ」と言われながら、犯罪を防がない物があったりしますが、「犯罪」を防ぐグッズであっても、それを「選択」し、「使用」する人つまり、皆さん方に「泥棒」の知識があったほうが、より良い「選択」より良い「使用」ができるはずです。

そこで、警察生活で知りえた「泥棒の目」「泥棒の心理」「泥棒の手口」などなど、少しづつですが、勉強していただければと思い、新コーナー「泥棒の目」を開設しました。 その上で、本当に「必要な程度」「必要な品物」「正しい使用方法」をご自分でご選択下さい。

もちろん、ご質問・ご相談には応じます。 私達は、日本古来の町への「回帰」を願ってやみません。
「枕を高くして寝れる家」で、「安心」な生活を送って頂くための、一助となれば幸いです。

セキュリティープロデューサー  折元 洋巳


泥棒の目 目次
第1弾 泥棒にとって1番大切な事って?
第2弾 一度泥棒が入ったら、必ずまた入る?
第3弾 私の家は取られるものがない・・・これって本当?
第4弾 危険な家(部屋)って、どんなところ?
第5弾 ひったくり・・・
第6弾 高層階のベランダ側は大丈夫・・・・?
第7弾 ある日本人の泥棒

第1弾 泥棒にとって1番大切な事って?

〜「侵入すること」や「お金を取ること」ではありません〜

よく防犯フィルムの話を聞かれた方で、時間をかけて何度も割ろうとすると、いずれ割れるのでは?と言う質問をされる場合があります。たしかに、その通りでいずれ破れて「手が入る程度の穴」が空きます。
しかし、それでも当社が「防犯フィルム」を推奨する理由は「泥棒さん」から直接聞いた話を総合すると、一般の家庭で住宅街にあるお宅ならば、それで充分効果は得られると言う結論からです。

高額な商品ももちろんありますが、そこそこの出費で効果が得られることをお伝えするのが、私の思う「防犯のプロ」だからです。(あくまで、普通の住宅街にある一般家庭を前提とした内容であり、決まった日に現金が集まる家や、リスクを背負って侵入しても、必ず高額な物や多額の現金がある場合、別荘など人の少ない場所は全く、話は違いますのでご了承下さい。)
前置きが長くなりましたが、それでは、「泥棒」が家に侵入する時(仕事をする)に1番大切だと考えていることは何かと言うことですが、それは「安全に逃げ切ること」です。
泥棒と言うのは、比較的「累犯」(るいはん)が多く、警察に捕まって、刑務所に行っても、また泥棒をします。っと言うことは、警察の取調べ・留置場生活・拘置所生活・刑務所生活の嫌さを知っているので、2度と戻りたくありません。

ですから、「泥棒」の行動の中で、例えば1戸建の住宅の掃き出し窓から侵入した泥棒が、カーテンを閉め、勝手口を探して、勝手口の施錠を外しておき、2ヶ所以上の逃走口を確保すると言う一つの特徴があります。

これは、極力「侵入」の事実を付近住民から知られず、警察へ通報されることを遅らせるために、「カーテンを閉める」などの行動を取り、且つ、ほとんどが玄関から開錠して帰宅する家人から、無事逃げ切るために、その際に一番近い逃走口を理解し、安全に逃げるために、2つ以上の逃走口を確保したり、確認したりするのです。

またマンションなどの共同住宅に、玄関から侵入する泥棒の場合は
○ 低層階よりも中層階以上(通行人から見えない)
○ 非常階段側に近い部屋(万が一の場合に逃走しやすい)
→ 非常階段から離れた部屋を狙うと、袋の鼠になる危険がある
を狙う傾向があるのも、同じ理由からです。

この特徴から言えることは、「泥棒」の心理の中で、
〇 警察に捕まりたくないため
→ 発見が遅れる
→ 周囲の目から逃れる
→ 最悪の場合でも逃走できる
事を一番に考えるといえます。

ですから、防犯フィルムを貼ることで、第1撃のガラスへのアタックの際、何らかの措置が取られていることを知れば 
@ 長時間かかれば、周囲の目にさらされる危険がある
A 無事、家に入っても第2の「措置」があるかもしれない

  と感じるわけです。

そうなれば、住宅街ですから、侵入対象は無数にあるのに「危険」があるその家に、固執する必要はありません。すぐに目標変更してしまうことが、泥棒本人とっては安全な訳です。

第2弾 一度泥棒が入ったら、必ずまた入る?

よく俗説で「一度泥棒が入った家は、中の様子がよく判っているので、必ずまた入る」と言う話を聞きますが、私は「?」です。確かに、そういったケースもあるとは思いますが、「柳の下のドジョウ」は居ないと思うのが普通ではないでしょうか?

中には、何度入られても何の対策も取らず、泥棒もそれを判ってか?何度か同じ泥棒が入ったであろうケースもありますが、複数回泥棒の入られた場所の事例では、私が知るのは「手口が違っていた」ケースが多いと思います。泥棒は、「博打打ち」と同じで「ジンクス」をかつぐ人が多くいます。

  ○ この手口で侵入して、この場所から出た場合は、捕まらない。とかです。

基本的に、泥棒がプロになればなるほど、その「手口」は確定してきます。ですから、同じ家に何度か泥棒が入ったとしても、「手口」が違えば、犯人は別と考えるのが正しいのです。
ですから、警察の「手口捜査」と言う、捜査手法が成り立つのです。

  変わったところでは、
○ 泥棒に入った家で、冷蔵庫からビールを取り出して、1杯飲んで帰る泥棒。
○ なぜか? 泥棒に入った家やオフィスの前で「ウンチ」をして帰る泥棒。
○ 換気扇を外して入って、帰りはドアから出ればいいようなものなのに、また換気扇から出て、
      ご丁寧に外した換気扇をまたネジ止めして帰る泥棒。
○ マンションの10数階でも、平気でベランダづたいによじ登り安心して施錠していないベランダ
      の窓から入る泥棒。
○ 都市部のマンションで、近隣のビルとの間をよじ登り、窓ガラス部から侵入する泥棒。
などもいます。(他にもたくさんの泥棒がいます)

そんな苦労をしなくても・・・と思うのですが、それが本人にとっては一番安心な手口なんです。
もちろん、その手口の中には、換気扇・・の場合の様に、発覚が遅れる。(従業員同士の窃盗事件と思わせる)などがありますが、それらも、泥棒の「クセ」の一つです。

話を最初に戻しますが、つまり「複数回泥棒が入った」としても、手口が違えば、別々の泥棒が侵入していると思うことです。つまり、その家は複数の泥棒から見て「入りやすい家」であることを認識し、根本的に改善をする必要があると認識して下さい。盗難だけで済んでいるうちに、しっかり考えないと、ビジネスでよく言われるように「グローバル化の波」が来ている日本に、「犯罪のグローバル化」も来ています。昔の「仁義のある泥棒」が少なくなって、「外国型」の荒っぽい泥棒が増えている時代の中に生きている事を、しっかり認識する必要があります。

第3弾 私の家は取られるものがない・・・これって本当?

皆さんと話していると、よく「うちは貧乏だから、取られるものが無いから安心よ」と言う話を聞きますが、これって本当でしょうか?

私が現役時代に、一つのスーパーに荒っぽい手口の泥棒が入りました。スーパーのシャッターをある手口で壊して、ガラス扉を破壊。たぶん店前に停めていたであろう、車に沢山の商品を詰めて逃走したと思われる事件でした。その被害品の中には、当然
   ○ タバコ
○ バスカード
○ ビール券
○ 小銭少々
等々、現金や現金に換えることのできる物も沢山含まれていましたが、どう考えても、逃走用の車のスペースの大部分を占めていたであろう、現金に換えることのできない品物がありました。

それは、「大量のティッシュペーパー」です。たぶん、複数で生活する外国人窃盗団による犯行だと思います。昔の感覚では、「ティッシュペーパー」などが被害品になると思えないでよね?

また、ある「お好み焼き屋」さんに入った泥棒は、小額の現金とともに、「お米2袋」を盗んで行きました。つまり、生活必需品が被害品になる時代が来ているということです。これは、「犯罪のグローバル化」によるものだと考えていますが、その詳細は、こう言った場所では書きづらい内容が含まれていますので、今は記載しませんが、「取られる物が無い家なんて、今の日本にはほとんど存在しない」と言うことを認識して下さい。もう一つ言えることは、「泥棒」もいざ侵入してみないと、欲しい物があるか無いか「判らない」と言うことと、無くても、家人が帰ってくれば、必ず何らかの収益を上げることができると言う事をご理解下さい。「盗まれることよりも、侵入されること」最も危険なことであることを、今の日本人が一番知らなくてはいけない事です。今も、数分間に1軒の割合で「窃盗事件」は発生し続けています。 「明日はわが身」は、決して貴方を例外にはしてくれません。

第4弾 危険な家(部屋)って、どんなところ?

泥棒も、全ての家に入りやすいわけではありません。
当然、入りやすい家(部屋)があるのです。

しかし、当然、その泥棒の得意の手口により若干変わります。

かいつまんで、いくつかの事例を挙げましょう。

@ ワンBOXカーが停められている後ろに掃きだし窓等がある家
家の設計上、車庫の後ろにすぐ掃きだし窓等の窓が存在するお宅をよく見かけます。そのお宅に昼間ワンBOXカーが停まっていたら、その後ろの窓は完全に道路から「死角」になります。

ですからその窓は、よく狙われる箇所となります。「ガラス割り」による手口の場合、基本的には数秒で、ほとんど音を立てずに侵入できますから、非常に危険です。
その場所には、必ず何らかの手立てを考えるべきです。

A 塀の高い、もしくは背の高い植栽がある家
日本の家屋は、昔から高い塀で囲われている場合が多いです。設計から、あえて高くして「防犯効果」を高めようとされた方も多いでしょう。
しかし、実はこれが「大きな死角」を作ってしまっています。乗り越えることさえできれば、塀が泥棒の行動を、周囲の目から遠ざけてしますからです。塀なら撤去したり低くしたりするのに、多額の費用が必要ですから「トゲせんぼ」で、登れない様にしましょう。

それで不安なら、値ははりますが鋭利な「忍びがえし」も一つの方法です。植栽で、かまわないなら、手入れして低くカットしましょう。

泥棒は、「周囲の目」「音」「光」等を嫌います。

理想は、欧米の囲いの全くない家です。周囲から完全に見通せて、且つ、家の内部からも周囲を把握することができますからね。

B 玄関口が道路から直接見えない構造の家
玄関扉を侵入口に選ぶ泥棒にとって、道路から直接見えない玄関は格好の場所です。とりあえず、玄関まで到達できれば、ゆっくり・安心して仕事ができるからです。

C 2階ベランダが後付けなど、柱等で登れる家
不思議な話ですが、1階の掃きだし窓が施錠されていなかったのに、2階ベランダ部分の、掃きだし窓から侵入されたケースがありました。
この場合は、その泥棒の得意の手口が2階ベランダからの侵入だったのでしょう。
最初から、1階の掃きだしには目もくれず・・・。と言った状況だったと思われます。

この手口も、わりと多いですから気をつけて下さい。自分のできなことは、他人もできないと思い込む日本人の心のスキをついた手口でしょう。

D 銀色の勝手口がある家
あえて、「銀色の勝手口」と書かせてもらいましたが、よく見るタイプの銀色の勝手口です。
ここは、荒っぽい手口なら蹴破れば簡単に穴があきますし、手動ドリルで穴をあけて、握りだま型の鍵をサムターン回しで開けた現場もよく見ました。上半分がガラスなら、もちろん簡単に開いてしまいます。
また、「殺人ナイフ」などの刃体の厚いナイフで、力を込めて切り込むと簡単に切れてしまうものなのです。
この勝手口は、外出先から帰るときに使うものでなければ、内側の上下2箇所に、カンヌキ錠をつけましょう。これはケチらずに、2箇所が大変お勧めです。ホームセンターなどでも、数百円で売っているものですが、これが結構防犯対策に使えます。
実際の現場で、軒並み同じ手口で「鍵」は開けられているのに、侵入できずに終わっていた家は、カンヌキ錠を付けていた家でした。
ほとんどお金を掛けなくてもいい「防犯対策」の中では、非常に効果の高い事例だと思います。

E マンションの1階や低層階の掃きだし窓
1階から3階位までなら、登っていく泥棒は結構います。10階以上でもベランダを登って侵入した泥棒も居るくらいですから。ここは、簡単に数秒で侵入されます。特に、マンション1階は高い塀や植栽で隠されている場合が多く格好の場所です。かなり要注意して下さい。

F 集合住宅の最上階の掃きだし窓
屋上が登れる構造の集合住宅は、最上階もまた簡単に入られる場所になります。屋上から降りてくるのですよ。高所の嫌いな私には絶対できない芸当ですが、これも必ず気をつけてください。警察庁の資料からも、低層階と最上階の侵入割合が高いことが判ります。

G 集合住宅の非常階段側の部屋
集合住宅の玄関を狙う泥棒にとっては、非常階段側の部屋が大好きな場所になります。
これは、逃走経路を確保する意味があります。逃走の必要があった時に、近くに非常階段があれば泥棒にとって 「安心材料」となります。もし、非常階段から遠い部屋に入った時、住人等から発見されたら、逃走する場所がなく「袋の鼠」になりかねないからです。泥棒も怖いんです。ですから、凶器を持つこともあり、「鉢合わせ」 になることが一番危険なのです。

H オートロックの集合住宅
これは、たぶん驚かれると思いますが、集合住宅を狙う泥棒はオートロックマンションが非常に大好きです。しかし、あくまで内側から出るときに、センサーが感知して開くタイプのオートロックで、内側からはサムターンを回すタイプの物ではありません。その手口は非常に簡単なので、ここではお話しいたしませんが、よくTVでやっているように、住人の後ろについていく等の、非常に怪しまれることとは、全く違います。

  では、なぜオートロックを好むのか?

それは、オートロックは簡単に入れますが、善人のほとんどがその
手法を知らないので、一度入ってしまうと、出会う確率のあるのは
○ 住人
○ 管理人
○ 他の泥棒
○ 訪問販売の営業マン
位だからです。

集合住宅は、数十世帯や数百世帯の入居がある場合でも、各フロアー単位なら、その世帯数はかなり少なくなります。特に最近は、共働きの世帯が多いので、出勤後から帰宅までの昼間帯の犯行が多く、その時間の集合住宅に居る人口は少ないと言えます。
あくまで確率の問題ですが、以上のことから「安心して仕事」ができる場所であると言えます。

「うちはオートロックだから大丈夫!」と言う話をよく聞きますが、それが、本当は反対に危険なのだと言うことを知った上で、生活して下さい。

「オートロック」でも、裏側に回れば簡単に侵入できる集合住宅もかなり多いですしね。

以上、いくつかの事例をあげましたが、これが全てではありません。

もちろん、一番大切なことは、せめて自治会や管理組合単位のコミュニティーを高めることが大変重要なことになります。「泥棒」が下見をした時に、この町(マンション)は入りにくいな〜。と思わせることが大切です。

「ゴミの日が守られている」「自転車置き場以外には自転車は停めない」「井戸端会議に花が咲いている」「よそ者が居たら、ジロジロ見られる」「落書き等がない(少ない)」「切れた外灯(通路灯)がそのままになっていない」「ウロウロしていたら、警察に通報されて職務質問された」

等々、実はちゃんと生活している事が、侵入者にスキを見せない事になります。

昔の日本に回帰しましょう。
近隣の方々とコミュニケーションをとりましょう。
「あそこのご主人は、○○と言う会社に勤めているらしい・・」
「あの子は、○○ちゃんの彼氏だよ・・」
等々、皆が知っている町によそ者は非常に入り込みにくいのです。

よく泥棒に入られたマンションの管理組合の方々と、そのマンションを回ってこう言ったお話をさせていただいております。

共用部分のセキュリティーだけでは、ほとんどその役目を果たすことができないです。やはり各人・各戸が意識改革をすることが一番大切なことなのです。



第5弾 ひったくり・・・

少年犯罪・街頭犯罪が問題になっている現代ですが、ひったくりもそのほとんどが少年などの若年層の犯罪です。

財布をカバンの中に入れる事・最悪捕まらない事などから、被害者のほとんどが女性で、高齢者の方も多く含まれます。被害者が社会的弱者であると言う、気軽に行われながら、実に卑劣な犯罪でもあります。

本来、街づくりから触れて行かなければいけないのですが、私では力不足ですので、暗い街頭や、車道と歩道の区別。違法駐車の排除などなどは、ここでは書きません。まず、被害に逢うかもしれない皆さんに、防犯知識として知っていて欲しいことを、ありがちな内容ですが、書かせてもらいます。

まずは、やはり道路側にカバンを持たないと言うのが基本です。町を歩いていると、何も考えずに車道側にカバンを持っている方が非常に多くいます。

これは、ひったくりをしようか・・・どうしよう・・・と思っている犯人に、「どうぞ」と言っているようなものです。「誘発」してるも同然の行動なのです。また、道路側に持たなくても、壁との間に単車の通るだけのスペースを開けて歩く場合も同じです。(本当にこう言ったケースも存在します。)ブランド物のバックは、それだけで被害品になりうることも知って下さい。簡単に現金化できるからです。

あと、わき道が多く、薄暗い道はできるだけ通らないことです。犯罪が行われる場所には特長があります。泥棒が入る家に特長があるのと同じです。くれぐれも気をつけて下さい。
そんな時代に生きているのですから、最低限気をつけることは、生きている者の義務だと思います。

あと、もし「ひったくり」をしている、もしくは「しようか・・」と思っている人が読んでくれていたら、お伝えしたいことがあります。留置場に入った犯人は全てがとりあえず、後悔しています。「ひったくり」で、さほど高額の収益は見込めません。ありえませんが、もし、年間で300万円稼いだとしましょう。
でも、警察に捕まって、その後2年の刑期を終えた場合、計2年半くらいは社会から隔離されます。その時の年収は120万円で、且つ前科者として社会復帰できることはかなり厳しい状況となります。アルバイトの方が効率はかなりいいと思います。また、「ちょっと泥棒・・・」の気持ちでやったことが、被害者が転倒して怪我をした場合「強盗」になります。

また、現実にある話で、転倒の際に打ち所が悪く、被害者が亡くなった場合は「殺人」です。ゲーム感覚や、友達がやっているから、やらないと格好悪い・・なんて気持ちでやる犯罪では無いことを理解してください。

貴方の身内がひったくりに遭って、怪我をしたり、支払いのために残しておいた現金が盗まれたりしたら、貴方もその犯人を憎むでしょう?もし、捕まらなくてそのまま生活しても、貴方自身は一生そのことを心に残して生きていかなくてはいけません。

貴方に子供ができて、万引きでもした時に、貴方は心からその子供を叱れますか?自分の人生も、他人の人生も傷つけることは、絶対良いことではありません。

第6弾 高層階のベランダ側は大丈夫・・・・?

よく高層階の方は、ベランダ側のガラスに対する防犯に対して、「そんな事がある訳ない・・・」と話も聞かれないことが多いです。

しかし、それは本当でしょうか・・・?かなり低い確率ですが、ベランダを10数階の上まで登る泥棒がいることは既にお話しましたが、もっと簡単に、またもっと頻繁にある手口があります。それは、1軒玄関から入って、続いてベランダ伝いに横のお宅に入る泥棒です。

集合住宅のベランダは、消防法の規定により、隣戸との間の衝立は、簡単に抜ける構造にしなければいけません。
ですから、いとも簡単に隣戸に行けるわけです。(そこを防御することは、消防法で禁じられていますし、本当に火災の時には、隣人を危険にさらしますので、絶対行ってはいけません)自分は玄関の対策をしっかりしても、ベランダの対策をしていなければまさに「頭隠して尻隠さず」だと言うことを知って下さい。
もし、お宅の玄関から侵入した泥棒が、隣戸のベランダから入ったら、それはまた気まずい関係ができてしましますから、やはり全員が玄関の対策を取らないと意味が無いし、玄関だけではなくて、ガラスの対策も是非とも必要だと言うことをご理解下さい。

自分の知らない事は、できない事は、この世で起こらないと思う方が多いですが、決してそうではありません。

第7弾 ある日本人の泥棒

私が留置場勤務をしているときに、中年のプロの泥棒がいました。
私がよく 「も〜え〜年やねんから、次(刑務所)出てきたら、まっとうに生きな あかんで〜」 と投げかけると、その泥棒は、 「いや〜。おやっさん。わしらは、これ(泥棒)しかできまへんねん。」 「たぶん、出てもまたやりまっさ」 と言うのです。

これには、本当に困ったもんでした。
警察官の立場として、これ以上何も言えない自分が悔しかったもんです。

この会話は、大多数の泥棒に共通して言えることかもしれません。 「泥棒」は癖であり、万引き犯などにも顕著に見られます。 万引き犯のほとんどは、一般的な人たちです。
社会的地位もあり、お金も十分持っている、そこそこの年齢の方でも 「万引き」(窃盗)の誘惑に負ける人も少なくありません。

泥棒は、これだけ聞くと「怠け者」のように見えますが、こと泥棒(仕事) になると、これがこれが、かなりの努力を惜しみなくしています。

例えば、
〇 侵入道具の自作
〇 侵入手口の練習
〇 侵入先の下見
〇 他の泥棒達との連携や、情報収集。   
(特に、現金だけでなく、物を目的物とする泥棒→さばき先) などなど、聞けば涙ぐましい、努力をしています。

そんな努力をするなら・・・。と思うのですが、これだけは私達ではどうにも しようがありません。 警察に逮捕された彼ら(被疑者)は、警察官の持ち時間48時間をみっちり 取調べでしごかれます。

その後、検察官に引き渡され(身柄は警察署の留置場)10日間、必要が あれば10日間の合計、20日間の拘禁生活になります。
検察官の判断で、「起訴」となれば、「被疑者」から「被告人」に身分が 変わって、拘置所移送となる訳です。
(現実は、拘置所が定員オーバーであることが多く、被告人になっても、  拘置所移送を警察署の留置場で待つ場合があります。)

留置場でも拘置所でも、基本的には集団生活を余儀なくされますし、あら ゆる犯罪者が入る場所で、同居となりますから、その中での人間関係もいろいろ ある訳です。
泥棒は最初に話をした通り、「累犯」(何度も同じ犯罪を犯す)人が多いわけで すから、一度逮捕された人間は、その後の流れが分かっており、二度と、つかま りたくないわけです。

だから・・・「第1弾」の話に戻り、泥棒は「逮捕」を一番避けたいので、泥棒の プロセスである。
進入 → 逃走口の確保 → 物色 → 逃走 の第一段階である、「侵入」に時間がかかることを、ことのほか嫌がるものなのです。

「入られて通報があるより、入られない方が絶対いいに決まってます。」





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